数多くある床材のなかでも多くの住宅で採用されている木質フローリング。
今回、私たち株式会社ミヤガワは、大手フローリングメーカーである朝日ウッドテック様の大阪工場を見学し、製造の現場や素材へのこだわりを学んできました。
本コラムでは、現地での研修を通して得た「木材の選定から製品化までの工程」や、「最新のフローリング事情」、さらに「知って得する床材の豆知識」までわかりやすくご紹介します。
フローリングの施工や提案を日々行っている私たちにとって、その製品がどのように作られているかを実際に見ることはとても重要です。
今回、私たち株式会社ミヤガワのスタッフ一同で、大阪にある朝日ウッドテック様の製造工場を見学する機会をいただき、フローリングの構造や加工技術、素材選定の考え方など、カタログだけでは知ることができない、製品の「裏側」を学んできました。
また、製品知識だけでなく、メーカーの木材に対する想いや品質へのこだわりも感じることができ、とても有意義な研修となりました。この経験は、今後のお客様への提案や現場での対応にも活かせると感じ、今回のコラムにまとめさせていただきます。
皆さんは、一本の丸太からどれくらいの部分が実際にフローリングとして使われているかご存知でしょうか?
その答えは、なんと「約57%」。残りの部分は節が多かったり、木目が不安定だったりと、製品として使うには適さないため破棄されてしまうそうです。
見学中には、丸太にバッテン印がつけられ、使用可能な部分とそうでない部分が選別されてる様子を間近で見せていただきました。見た目は大きな木でも、実際に使える部分は半分程度という厳しい現実に、木材という自然素材を扱う厳しさと、それを高品質な製品へと仕上げていく技術力の高さを実感しました。このような背景を知ることで、私たち施工側の意識もより高まります。
フローリングには、用途や住まい方に適した様々な種類があります。
たとえば、集合住宅や賃貸物件などで使われる「シートフローリング」は、コストを抑えつつも傷に強く、扱いやすいのが特徴。
一方で、天然木の表情を活かした「突板(つきいた)フローリング」や「無垢材」は、木の質感を楽しめる高級志向の住宅に好まれます。
さらに近年では、ペットを飼っているご家庭向けに、滑りにくくペットの足腰にも優しい「ペット用フローリング」も登場しています。
朝日ウッドテックでは、こうしたライフスタイルの多様化に応じたフローリング製品が数多く開発されており、現場での提案に活かせる多くの知識を得ることができました。
朝日ウッドテックの展示エリアには、国内外の代表的な銘木を紹介した「銘木図鑑」があります。
同社が使用する木材は、世界各国の森や市場で実際に現地へ足を運び、社員自らが買い付けているというこだわりぶり。現在、日本国内のフローリングメーカーでこのように直接買い付けを行っているのは、朝日ウッドテック様だけだそうです。その理由は、木の質を見極める“目利き”の伝統が、代々受け継がれているから。
研修では、こうしたプロの目が選び抜いた素材がどのように加工され、製品になるのかを知ることができ、木に対する愛情と製品への誇りを感じる印象的な展示を見る事ができました。
木材フローリングの魅力は、見た目の美しさや足ざわりの心地よさだけではありません。
一本の丸太から選び抜かれた部分だけを活かす製造の工夫や、住む人のライフスタイルに合わせた製品開発、そして職人技術による質の高い施工。その全てが皆さんの住まいの快適さへとつながっています。
今回の研修で学んだことを、これからの提案や施工にしっかりと活かし、お客様の理想の住まいづくりに貢献してまいります。
P.S.
工場見学のあとは、大阪・道頓堀にて社内で懇親会を開催。美味しい食事とスタッフの笑顔を囲み、これからの会社の成長やチームの連携について語り合う、有意義な時間となりました。
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