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フローリング直貼り工法とは?メリット・デメリットを徹底解説

フローリング直貼り工法とは?メリット・デメリットを徹底解説

マンションや戸建てのリフォームで採用されることが多い「直貼り(じかばり)工法」。
コンクリートスラブや合板下地にフローリング材を直接接着して施工する方法で、工期短縮や遮音性の向上といったメリットから人気の高い工法です。
一方で、下地精度が仕上がりに影響しやすく、剥がれや浮きが発生した場合の補修が難しいなど、注意点も存在します。
本記事では、フローリング直貼り工法の特徴からメリット・デメリットまでわかりやすく解説し、採用する際の判断材料をお届けします。

目次

直貼り工法とは?

直貼り(じかばり)工法とは、コンクリートスラブや合板などの下地にフローリング材を接着剤で直接貼り付ける施工方法です。

一般的な置床工法では、根太(ねだ)や支持脚を組み、その上に下地パネルを敷いて床下地を構成しますが、直貼り工法ではこれらの工程を必要としません。

そのため、床の構造を組む手間を省ける分、施工が合理化され、工期を短縮しやすいという特徴があります。

リフォーム現場でも採用率が高く、特に限られた天井高のマンションでは非常に有効な選択肢となります。

 

直貼り工法の仕組みがわかる比較表

※あくまで一般的比較例

 

直貼りだから生まれる「柔らかい歩行感」

 

直貼り用のフローリング材には、裏面に特殊な遮音クッション材(スポンジ状のシート)が貼られていることが多く、踏み込むとわずかに沈むような柔らかさがあります。

 

■期待できる快適性

  • 足音・生活音の軽減
  • 小さな子どもの足音対策
  • 長時間の立ち作業でも負担軽減

 

床に厚みを出さない=空間を失わない設計に強い

 

直貼り工法の最大の魅力は、床の厚みを最小限に抑えられる点です。

乗せる構造材がないため、床仕上げの高さがほぼそのまま完成高さとなります。

 

■特に効果が大きいケース

  • 既存のドア・サッシ高さを変えたくないリフォーム
  • 天井高が低く圧迫感を避けたい部屋
  • 階高(フロアの高さ制限)が決まっているマンション

 

採用される場面と向いている建物

 

直貼りフローリングは次のような現場でよく選ばれます。

 

直貼りのメリット

直貼り工法には、施工性の高さや遮音性能など多くのメリットがあり、工期短縮やコスト抑制にもつながる実用性の高い床仕上げ方法です。

床の厚みを抑えやすいため天井高を確保しやすく、マンションやリフォーム物件でも採用しやすい点も大きな魅力です。

 

直貼り工法のメリット

 

直貼りはマンションや既存改修と相性が良く、短い工期で住み心地を向上させたい場合に有力な選択肢となります。

直貼り工法のデメリット

特に注意すべきなのは剥がれ・浮きが起きた際の復旧コストと手間です。

直貼りは接着層で密着している分、一部のみの交換が困難なケースも多く、施工時点での下地調整・湿気対策・接着剤選定が品質を左右します。

直貼り工法には注意点もある

直貼り工法は効率的で扱いやすい反面、施工後の不具合リスクや下地状態に大きく左右される繊細な工法でもあります。

「メリットが多い=万能」というわけではなく、採用前に理解すべきポイントを押さえておくことで、後悔や施工トラブルを防ぎやすくなります。

 

直貼り工法の主な注意点

 

直貼りは床下に空間がないため通気・逃げ場が確保されにくく、湿気環境に影響を受けやすい点は特に注意が必要です。

 

下地の良し悪し=仕上げの美しさと耐久性

 

直貼り工法では、下地の状態がそのまま仕上がりに反映されます。

下地が少しでも波打っていたり凹凸がある場合、歩行時の沈み込み・浮き・床鳴りなどにつながりやすいため、以下のような下処理を丁寧に行うことが必要です。

 

  • 施工前のレベルチェック
  • 表面研磨・下地調整
  • クラック・欠損補修

 

 

剥がれ・浮きが起きたときの復旧コストに注意

 

直貼りは接着剤で全面密着しているため、部分的な張り替えが難しいケースが多いというデメリットがあります。

特に経年劣化や湿気による接着剤の弱化が進むと、わずかな衝撃や歩行振動でも床材が浮きやすくなり、隙間やきしみ音が発生することがあります。

一度こうした症状が出始めると、部分的に補修しても再発するケースが多く、範囲が広がると最終的には全面張り替えが必要になる可能性もあります。

 

断熱・冷え対策は併せて検討

 

床下に空気層がない直貼りは、コンクリートの冷えを直接感じる場合もあります。

寒冷地や冬場の冷え込みが強い地域では、床仕上げが薄いことで室温は確保できても床面温度が上がりにくく、冷えが残りやすい傾向があります。

そのため、以下のような対策と併用すると快適性が大幅に向上します。

 

  • 断熱材入りフローリング材を選ぶ
  • 施工前に断熱シートを併用
  • 床暖房(温水・電気式)との組み合わせ
  • スリッパや専用マットで体感温度を緩和

 

性能だけでなく暮らし方も視野に入れることで、直貼り工法はより快適に活かすことができます。

まとめ

直貼り工法は、施工性や遮音性に優れた一方で、下地処理や環境条件によって仕上がりが変わる工法のため、建物に合わせた適切な判断が重要になります。

株式会社ミヤガワでは、用途やご予算に応じた最適な床工事をご提案しています。

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